Think & Do Tank

は、持続的にイノベーションが起こる
生態系(=エコシステム)を研究し(Think)、実践する(Do)、
シンク・アンド・ドゥタンクです。

文化・資源を読み解く

組織や地域に眠る文化・資源を読み解きなおし、本質的な変革の機会を見出します。

非連続な未来を探索する

異なる文脈や文化から、非連続な未来の兆しを探索し、ありたい未来を考えます。

コレクティブをつくる

セクターを超えた協働で、変化を実現する共同体(=コレクティブ)を生み出します。

RE:PUBLIC
NEWS

CDW’24 国内報告会を開催いたしました / From Taiwan to Japan: CDW’24 Debriefing Session held in Tokyo

*English follows. 2024年10月10日から13日の4日間にわたり、『Bioregion-ing Together』をテーマに開催されたCircular Design Week 2024 in Taiwan (CDW’24)を振り返る国内報告会を去る12月11日(水)、新宿区牛込箪笥区民ホールにて開催いたしました。当日は、本会にご参加いただいた白澤貴司氏(日立製作所)、田中友美子氏(NTTコミュニケーションズ KOEL Design Studio)、廣畑達也氏(英治出版)のお三方をお迎えして、物質循環にとどまらない、技術革新や人の価値観の変容も射程に含んだ本質的な社会変革について議論を深めました。 また、イベントの末尾に設けられたネットワーキングでは、循環のデザインや社会変革にさまざまな立場で取り組む方々が交流する、とても有意義な時間となりました。 [caption id="attachment_1111" align="aligncenter" width="661"] 登壇者によるパネルディスカッションの様子(左から廣畑氏、田中氏、白澤氏)[/caption] なお、来年のCircular Design Weekは、当日のご案内の通り、関西エリアで開催することを想定しております。日程や会場等の詳細が決まり次第、Circular Design PraxisのウェブサイトやCDP Newsletterでご案内いたします。来年のCDWサポーターに関するご相談も承っておりますので、お気軽にお声がけください。 [caption id="attachment_1113" align="aligncenter" width="661"] 当日の集合写真|Thank you for coming everyone![/caption] From October 10 to 13, 2024, the Circular Design Week 2024 in Taiwan (CDW’24) was held under the theme "Bioregion-ing Together." Following this international event, we hosted a domestic debriefing session to reflect on its key takeaways. The session welcomed three esteemed participants: Mr. Takashi Shirasawa (Hitachi, Ltd.), Ms. Yumiko Tanaka (NTT Communications KOEL Design Studio), and Mr. Tatsuya Hirohata (Eiji Press). Together, they engaged in a discussion on fundamental societal transformations that extend beyond material circulation to encompass technological innovation and shifts in human values. The event concluded with a networking session, providing a meaningful opportunity for participants from diverse fields to exchange ideas and perspectives on circular design and societal change. Looking ahead, next year’s Circular Design Week is tentatively planned to be held in the Kansai region, as announced during the event. Details regarding the date and venue will be shared on the Circular Design Praxis website and through the CDP Newsletter as they become available. We are also open to inquiries about supporting next year’s CDW. Please feel free to reach out to us for more information.

『Circular Design Week 2024 in Taiwanを振り返る〜Bioregioningから捉え直す循環のデザイン』を開催します!

2024年10月10日から13日の4日間にわたり、『Bioregion-ing Together』をテーマに開催されたCircular Design Week 2024 in Taiwan (CDW’24)。本イベントでは、CDW’24の行程を参加者とともに振り返りながら、現場で得られた発見や学び、カンファレンスでのBioregioningに関する議論を共有し、CDW’24を通して見えてきた台湾でのサーキュラー事情と日本の文脈の接続を試みます。 CDWの活動にご興味のある方、サーキュラーデザインをプロダクトやサービスの領域を越えて捉え直したい方、サーキュラーエコノミーの文化的・社会的側面を探求したい方をはじめ、デザイナー・行政職員・研究者・実践者など、セクターや所属に関係なくヒントをお持ち帰りいただける場になると思いますので、ぜひご参加ください。         Event details | イベント概要 📅When|とき 2024年12月11日(水) 18:30-21:00 📍Where|ところ 新宿区立牛込箪笥区民ホール 〒162-0833 新宿区箪笥町15番地 🚃 Access|アクセス 地下鉄 :都営地下鉄大江戸線 「牛込神楽坂」A1出口より徒歩0分、東京メトロ東西線「神楽坂」2番出口より徒歩10分 都バス:飯62系統 小滝橋車庫前~都営飯田橋駅 または、橋63系統 小滝橋車庫前~新橋駅「牛込北町」下車 🗣️Speakers | 発表者(敬称略、五十音順) 白澤 貴司|日立製作所 研究開発グループ デジタルサービス研究統括本部社会イノベーション協創センタ, 主任デザイナー 田中 友美子|NTTコミュニケーションズ株式会社 KOEL Design Studio, Head of Experience Design 廣畑 達也|英治出版株式会社, プロデューサー/編集者 🤝Organizer | 主催・運営 (株)リ・パブリック Registration | お申し込みとイベント詳細ページ ・  参加をご希望の方はこちらのGoogle Formよりお申し込みください。 ・  イベントの詳細につきましては、こちらのイベントページをご覧ください。  

英国Future ObservatoryのJustin McGuirk氏、CDW24🇹🇼への登壇決定!

アジア・パシフィック特有の伝統や慣習、生活様式に注目し、それぞれの土地に根ざしたサーキュラーデザインの可能性を探求する場として、2023年12月に鹿児島の地で第1回となる Circular Design Week 2023 (サーキュラーデザインウィーク)を行いました。今年は舞台を台湾に移し、「Bioregion-ing together」をテーマとして掲げるプログラムを、10月10日(木)〜10月13日(日)の4日間にわたって実施します。 まず、前半の二日間は台湾の嘉義市と雲林縣で、その土地ならではの歴史や文化と紐づいた循環の取り組みを探索し、多様な研究者・実践者とローカルの人々による複数の知見を交差させる濃密なTours & Workshopsを行います。そして後半の二日間は、より多様な方々とともに台湾および国外の事例を検討しながら、新たな実践の手掛かりを模索するConferenceを台北にて行います。 そのConferenceの基調講演につきまして、このたび、英国 Design Museum が芸術人文科学研究会議と共同で設立した、グリーン移行のための国家デザイン研究プログラムFuture ObservatoryのディレクターであるJustin McGuirk 氏に務めていただくことが正式に決定いたしました。 McGuirk 氏が編集長を務め、2024年4月に初号が公開された『Future Observatory Journal』では、今年のテーマを策定する際にインスピレーションを受けた「Bioregioning」を主題として扱い、バイオリージョニングを通して描かれる別の未来や具体的な実践のケーススタディ、望ましい未来に向けてどのように制度や政策面を変えうるかなどについて、多層的に探索していらっしゃいます。サーキュラーデザインにとどまらず、システミックデザインやポリシーデザイン、都市計画などの観点からも非常に示唆深いお話をいただける予定です。   Justin McGuirk ロンドンを拠点とする作家兼キュレーター。Future Observatory(フューチャー・オブザーバトリー)のディレクターを務める。Design Museumの前チーフキュレーターでもあり、8年間にわたり展覧会プログラムをディレクションし、「Fear and Love」(2016年)、「California: Designing Freedom」(2017年)、「Charlotte Perriand: The Modern Life」(2021年)、「Waste Age」(2021年)など、数多くの展覧会のキュレーションまたは共同キュレーションを担当。編集、新聞批評、デジタル出版インプリントの設立、国際的な展覧会のキュレーションなど、多彩なキャリアを持つ。 CDW24のプログラム概要 ※プログラムの訪問地ならびに会場については適宜変更する可能性があります。 Tours & Workshops 日程| 2024年10月10日(木)〜11日(金) 場所| 1. 御鼎興醬油(雲林縣) 3代目である2人の兄弟が経営する醤油工場。この地域で発展してきた伝統的な発酵技術を使って醤油を製造する。また、食の域内循環をテーマにしたオリジナルレシピを考案し、地域の農家・食品事業者と共同で「未来の食卓」プロジェクトを推進している。 2. 台灣田野學校(嘉義市) 建築とリノベーションを中心としたコミュニティ構築を専門とするNGO。1994年まで運営されていた嘉義市刑務所を博物館やオフィススペースへとリノベーションしたり、台湾中部を中心に老朽化した公共施設、空き家を再生させながら実践を通じた環境教育プログラムを展開している。 3. 新港文教基金會(嘉義市)   17世紀に中国本土からの移民の主な入国地点の1つであった新康の地に1987 年に設立された新港文教基金會は、現代台湾の社会革新の分野の先駆者。当初は住民の間で芸術と文学を促進することに重点が置かれていたが、その活動範囲は年月とともに拡大し、世代を超えた技術と知識の継承という伝統を基盤として、循環をテーマにした取り組みも含まれるようになった。 4. 虎尾水塘場(雲林縣) 虎尾市は雲林県の都市で、19世紀には砂糖産業を中心に経済成長を遂げたが、生産量の減少により、従来のインフラの多くは廃止され、現在は熱帯植物​​が生い茂っている。水質、健康、文化、経済を同等に位置付けた上で「水を捕集して貯めて利用し、川、自然、都市生活にスペースを与えるシステム」の実現を目指している。 5. Taisugar Circular Village(台南市) サーキュラーエコノミーのコンセプトを実装することを目的として、台南市に2021年に作られた循環型集合住宅。住民は農場で好きな作物を育てることができ、出たゴミは畑の肥料となる。また、家電や家具がヴィレッジ内でリユースされることで、廃棄物の量を極端に減らしている。ここでは、これからの循環型の暮らしと経済を一体的に成り立たせる施設と仕組みに触れる。 参加対象者| CDW’24への協賛企業、国内外の研究者やサーキュラーデザインの実践者など Circular Design Conference 日程| 2024年10月12日(土) - 13日(日) 場所| 台湾設計研究院(TDRI)カンファレンスルーム(台北市) 参加対象者| サーキュラーデザイン実践者、研究者、関心のある方々 CDW24のご参加について Tours & Workshops は、協賛企業と世界各地(特にアジア・パシフィック地域)からお招きする研究者/デザイナー/実践者(主に登壇者)限定のプログラムとなります。協賛にご興味をお持ちの方は別途、リ・パブリックメンバーにお声がけいただくか、cdw(at)re-public.jpまでご連絡ください。 Conferenceは、参加費無料となっております。後日立ち上げる特設サイトよりお申し込みください。(すでに参加をご検討中の方はリ・パブリックメンバーあるいは cdp(at)re-public.jpにご連絡をいただけますと優先的にご案内いたします。) 助成団体 Circular Design Week 2024 in Taiwanは、「日本万国博覧会記念基金」の助成を受けて開催します。 Bioregioningとは? バイオリージョン(Bioregion、生命地域)は人間の都合による境界線ではなく、河川の流域やそれらが複数集められた自然地形や生態系による地域を指します。この運動は70年代前半より本格的に世界中へ拡がり、多様な生物の共生的な相互関係や自然の制約条件を前提とした人間社会・産業のあり方を提唱してきました。 近年、とりわけデザイン領域で、バイオリージョンを構成する多様な関係者(細菌、人間、山、川など)とその複雑な関わり合いを再構築し、その土地の循環や景観を取り戻したり、新たな創造を試みるバイオリージョニング(Bioregioning)という理論研究と実践が進んでいます。循環型社会への移行において、本質的にどのように人がその土地へ関わるのかといった社会的視点が重要なポイントです。 今年のCDWでは、このバイオリージョニングの視点から、台湾をはじめとしたアジア・パシフィックの活動を捉え直し、アジア発のサーキュラーデザインを探索します。そして、その実践へと繋げるためのネットワーク構築を行います。