Repackは、公益財団法人トヨタ財団より助成を受けて始まった、台湾と日本の2ヵ国間で行われた、2年間のリサーチ&デザインプロジェクトです。「パンデミックによる衛生観念の変容から考える、食を取り巻くパッケージやサービスにおける人間中心の循環システムデザイン」をテーマに、両国のデザイナー・エンジニア・研究者・ビジネスパーソンと食品パッケージの循環型システムについて探求しました。全体の企画・運営および日本事務局をリ・パブリックが担い、台湾事務局は国内の循環経済政策や産業側のトランジションを中心的に担ってきたREnato Labが勤めました。プロジェクトは大きく2つのフェーズで実施されました。
フェーズ1では、台湾:台北市・台東市、日本:東京都・鹿児島県薩摩川内市の4都市15名の市民の方に協力してもらい、LINEを活用し各国・各都市間のゴミ捨てに関する文化的違いや行動パターンの違いを調査するデザインリサーチを実施しました。3~15歳の子供と一緒に住む住民を対象とし、家族のライフステージやコミュニティとの関係、あるいは個人の衛生観念が食品パッケージの消費・廃棄行動にどのように影響するのかを調査しました。サーキュラーデザインにおけるリサーチ手法・ツールを開発し、オープンソース化しました。
フェーズ2では、九州の2地域(福岡県八女市、長崎県小浜町)を中心に工芸やエコヴィレッジ構想の現場を訪れ、循環型のプロダクトデザインやライフスタイルを学び、「食品パッケージにおける循環型システム」を試作しました。試作では、日台のグループに分かれ、主にセラミック3Dプリンター・工芸・UX/UIのサーキュラーデザインへの応用を探索し、東京と台北で発表しました。アジア発のサーキュラーデザインを共同研究したい方は是非ご連絡ください!
CREDIT
- 運営株式会社リ・パブリック
REnato Lab(台湾) - 助成公益財団法人トヨタ財団
- 協力(台湾)国立台湾師範大学
筑子 Atelier Chuzi
Studio Qiao - 協力(日本)九州大学大学院芸術工学研究院
株式会社fog
目白工作