放置竹林を再生する、Bambooful ツーリズム

2022-2023

Bamboofulは、観光庁「サステナブルな観光に資する好循環の仕組みづくりモデル事業(令和4年度)」に採択され、株式会社薩摩川内市観光物産協会と仙名農園(薩摩川内市藤本地区)と共同で開発、運営したプログラムです。リ・パブリックはプロジェクト全体の開発・運営に携わっています。

薩摩川内市は国内最大規模の竹林面積を有し、市内には多くの従事者が存在する一方で、過疎化・高齢化に伴う竹林管理の担い手不足や、土砂災害や獣害の深刻化などの地域課題が顕在化している地域でもあります。このプロジェクトでは、特に海外のデザイナーやデザインを専門とする学生を対象に、地域に根付く知恵や技術、ライフスタイルを学び、体験し、竹(放置竹林)を高付加価値なコンテンツ・素材として昇華させ、自然生態系再生を目指すことを目的としました。

Bamboofulは中期滞在型プログラム(6日間)と短期プログラム(半日)の2つのプログラムで構成されており、令和4年度は香港理工大学から9名、オーストラリア・メルボルン大学建築学部から2名が参加しました。前者のプログラムでは、域内の竹林管理の現場をはじめ、竹を中心としたインフラ(木こり、製材所、竹細工)を視察し、後半はグループに分かれ、4日間竹を活用した空間デザインに取り組みました。

人口減少が加速する里山地域で、今後どのようにコモンズ(地域の共有地)を維持し、人と自然の新しい関係性、参加をデザインしていくかを探索しています。このようなプログラムに興味のある教育機関の方はぜひご連絡ください!

CREDIT

  • 主体
    株式会社薩摩川内市観光物産協会
  • 企画運営(デザインチーム)
    株式会社リ・パブリック
  • 企画運営(藤本地域コミュニティ)
    仙名農園
  • 販売促進
    株式会社UNAラボラトリーズ

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