Serial Innovators Consortium


本研究会は、2013年に米スタンフォード大学出版社より出版された「Serial Innovators: How Individuals Create and Deliver Breakthrough Innovations in Mature Firms」という本との出会いから発足しました。世界でも5本の指に入ると言われるイリノイ大学工学部の教授陣の10年に渡る研究の成果をまとめた本著は、「大企業からは革新的なものは生まれない」という昨今の風潮の中、敢えて米国の長い歴史を有する「Matured Firms (成熟企業)」に着目。5年10年と年月を重ねて組織の中で成長し、次々と革新的な製品を生み出す「シリアル(連続した)・イノベーター」の活躍や人材の特性について詳細に分析しています。

この本との出会いを皮切りに弊社では日本シリアルイノベーター研究会を発足。同時により広くその概念を日本の皆様に紹介しようと日本語版の出版を企画。プレジデント社のお力添えがあり、2014年3月出版と相成りました。
※書籍の詳細はプレジデント社書籍ページ、もしくはamazonをご覧下さい。

本著から見えてくるのは往々にして議論される線形的なイノベーションプロセスの限界と、それを突破する企業人材の可能性です。大きな組織の中で複雑化するプロセスやシステムをものともせず、新しい製品やサービスを世に生み出し、時には会社の事業領域さえ変えるような大幅な売上に貢献した人物のエピソードは、企業が更なるイノベーションを生み出すための環境や人材づくりに大きなヒントを与えてくれています。

シリアル・イノベーター研究会はこの本をヒントに、リ・パブリックが主催者として日本の成熟した企業とそのイノベーター人材について研究を進める、コンソーシアム型研究会です。日本は世界にも例をみないほど100年以上の歴史を持つ企業が今日に至るまで存在している数少ない「老舗企業大国」です。グローバルに活躍する企業がいかにしてイノベーティブな製品を生み出し続けているのか。企業の人材育成やイノベーションに携わる研究会メンバーが、実際に市場にて成功を収めた製品やサービスについて、製品のコンセプトづくりや事業化における意思決定・製品開発とその製造に従事した方々に直接お話を伺い、意見交換を行っています。

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2013年度は本研究会にトヨタ、コクヨファニチャー、味の素、花王の4社が参加。それぞれが互いのイノベーターにインタビュー・アプローチし、互いに学び合いました。それぞれの会社のイノベーションとその人材、戦略を改めて見つめ直す機会とするとともに、業界を越えた更なるイノベーションやイノベーター人材の開発に向け、活動を続けています。

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