【申込み締め切りまであと19日!】「バウンダリーオブジェクト」のデザインのあり方


お申し込みの締め切りもあと19日!まだ申し込んでいない方、チケットの数には限りが有りますので、Peatixからのお申し込みを宜しくお願い致します!(お申し込みは記事下部よりお願い致します)
前回のブログでは、改めて「バウンダリーオブジェクト」とは一体どんなものなのか?という内容をお届けしました。今回は、これまでの事例のリサーチやディスカッションを通じて見えてきたバウンダリーオブジェクトのデザインのあり方についてお届けしたいと思います。

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リサーチを進める中で、バウンダリーオブジェクトのデザインには、
1. 固定されたデザイン (Finalized Design)
2. 流動するデザイン (On-going Design) 

の 2 つがあるということがわかってきました。それぞれのデザインを細かく見ていきましょう。

1. 固定されたデザイン (Finalized design)
このデザインは、いわゆるプロと呼ばれるようなデザイナーが仕掛ける、可変性の少ないデザインです。デザイナーによって「デザインされきった(Finalized)デザイン」とも言い換えることが出来るでしょう。
デザイナーは、明確なコンセプトに基づいてオブジェクトをデザインしています。例えば、「絶滅しそうな鳥」→「ローカルシンボルに仕立てる」→「市民が『守りたい』と考える」 →「保護活動が起こる」という事例があるように、それらのオブジェクトから誘発される気持ちや行動はシンプルです。このシンプルさが様々なコミュニティに影響を与え、バウンダリーを 書き換えるきっかけを生み出します。このタイプはさらに以下の2種類に分けることが出来ます。

i . デザインされた行為を通じてバウンダリーが書き換えられる
まちの保育園の事例で「とてもおいしいパン」→「『食べたい』」→「購買行動が起こる」という流れが見られるように、オブジェクトを介して、受け手は、デザイナーの意図に即した行動をとり、それがきっかけとなってコミュニティ同士のバウンダリーが書き換えられます。

ii . 受け手それぞれが行為を決める
オブジェクトは、必ずしもデザイナーの意図通りの働きをするとは限りません。たとえば、レンタルヤギの事例で、除草目的で連れてきたヤギのかわいさが人々を引きつけ、住宅地内のコミュニティのバウンダリーを書き換えるきっかけをもたらしたように、受け手が自ら行動をデザインすることで、バウンダリーが書き換えられることもあります。

2. 流動するデザイン (On-going design)
このタイプのデザインは、デザイナーと人々がともにオブジェクトを作り上げていく、現在進行形(On-going)のデザインです。このデザインにおいて、デザイナーはオブジェクトを作り上げる過程をファシリテートする役割を果たしています。今、こうしたデザイナーとデザインの受け手がともに関わりながら作り上げていくデザインは、建築やまちづくり、ソーシャルデザインやコミュニティデザインなどの分野を中心に増えつつあります。
このタイプは、さらに以下のような2種類に分けることが出来ます。

i . オブジェクト化する過程でバウンダリーが書き換えられる
イスラエルとアラブ諸国出身の若手音楽家たちによって構成される、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団というオーケストラがあります。敵対するコミュニティ出身の若者たちを集め、演奏活動を行うだけでなく、議論や討論を通じてお互いの理解を深めていくことが大きな目的とされています。このオーケストラでは、コンセプトは「ともに音楽を作る」のようにある程度決められています。ただ、どんな音楽を どのように作るのかというようなオブジェクトの細かな形は決まっているわけではなく、話し合いや演奏活動を通じて皆で作り上げていきます。
このように、あるコンセプトのもと、デザイナーと市民が、ともに具体的にオブジェクトをデザインすることで、バウンダリーが書き換えられています。

ii . コンセプトそのものから作る過程でバウンダリーが書き換えられる
例えば、「未来の都市生活」のように、コンセプトすら曖昧で、デザイナーと市民がコンセプトを定めていくところから関わり合い、オブジェクトを作ることもあります。その過程でバウンダリーが書き換えられるデザインです。

デザイン文法_3 のコピー

このように、バウンダリーオブジェクトのリサーチを通じて、2つのデザインの形が明らかになりました。これら2つのデザインの間には明確な境界はなく、グラデーションの上に存在しています。今後、特にOn-goingなデザインの形がますます増えていくでしょう。このデザインの形の変化に伴い、デザイナーの役割や意味が変化することは明白であり、そのあり方が問われていると考えられます。

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バウンダリーオブジェクトのデザインについてのまとめは、以上で1つの区切りになりますが、今回のRe:boundを始め、今後もバウンダリーオブジェクトについてのリサーチは続けていく予定です。
バウンダリーオブジェクトのデザインに関するご意見やご感想、お待ちしています!

「Re:bound」のお申込みはこちらからどうぞ。

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公式ホームページ:http://rebound.re-public.jp

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